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←︎ すべての記事 クリエイティブ広告 20分 · 2026年9月9日

EC向け動画エージェンシー:比べられない2つの見積もり

制作スタジオの見積もりとEC向け動画エージェンシーの見積もりを比べてはいけない理由。2026年の料金表、1本あたりのコスト、月間本数を解説します。

Esekai創業者 Tony Lo
執筆 Esekai創業者・代表(パリ)

EC向け動画エージェンシーは、オンライン販売のための縦型動画(商品動画、UGC、TikTok・Instagram Reels・YouTube Shorts向けの creative ads)を企画し、量産します。プロジェクト単位で請求する従来型の映像制作会社(La Fabrique du Net のバロメーターによると、フランスの企業向け動画の中央値は6,500ユーロ。2026年6月時点のデータ、170件超の実案件)とは、月間アセット本数に応じた課金と、広告成果に基づく改善の繰り返しという点で異なります。2つの経済圏、2つの料金表。一方の物差しでもう一方を測るのは、依頼先を間違えているのと同じです。Ecommerce Mag が2026年2月に伝えた Fevad の年間総括によると、2025年のフランスのEC売上高は1,964億ユーロで、前年比7%増でした。

EC向け動画エージェンシーとは何か。一般的な映像制作会社とどう違うのか。

従来型の映像制作会社が売るのは一点ものの作品。EC向け動画エージェンシーが売るのは処理能力です。違いはそれに尽きます。そしてそれは、成果を見る前に、見積もりの構造から読み取れます。

映像制作スタジオは、1本の映像作品を納品するために組織されています。ブリーフ、ムードボード、ロケハン、2〜3日間のクルー、16:9のマスター、いくつかの派生版。その仕事は本物で、品質もたいてい申し分なく、ブランドムービーやマニフェスト映像なら、まさに必要なものです。「EC向け動画エージェンシー」を掲げているスタジオのページを見てみてください。企業紹介映像、インタビュー、モーションデザイン、ルポルタージュを謳っています。嘘はありません。ただ、別の仕事というだけです。

MetaとTikTokに月1万5,000ユーロの広告費を投じるEC事業者に必要なのは、1本の映像作品ではありません。必要なのは、月に25〜40本の縦型動画を、3つか4つの異なるクリエイティブの切り口で、差し替え可能なフックを付けて用意することと、9日後にうまくいかないものを引き下げられる体制です。これは制作の発注ではなく、生産ラインです。

あまり多くのエージェンシーが認めないポイントがあります。技術的には、どのスタジオでも20秒の縦型動画は作れます。問題は能力ではなく、経済性です。6,500ユーロのプロジェクトで成り立っているスタジオが、1本250ユーロで30本のアセットを出せば、利益が吹き飛びます。だから同じ予算なら、丁寧に作り込んだ4本を提案してくるでしょう。見栄えのいい動画は手に入っても、広告アカウントを回すだけの素材は足りません。

広告市場を見ると、このテーマが重要になっている理由がわかります。IAB Europe(2026年7月公表のデータ)によると、2025年の欧州デジタル広告は1,311億ユーロ、前年比10.5%増で、そのうち動画が340億ユーロ、ソーシャル広告が355億ユーロでした。お金はそこにあります。私たちのEC系クライアントにとってボトルネックになるのは、使える広告予算ではなく、毎週投入できる新鮮なクリエイティブの本数です。フランス国内では、第35回 SRI デジタル広告オブザバトワール(2026年2月)が、2025年のデジタル広告市場を124億ユーロ、前年比11%増と推計しており、特にソーシャルと動画が牽引しています。

フォーマット、比率、尺、セーフゾーン、プラットフォームごとの展開といった点については、EC向け縦型動画のフォーマットガイドですでに詳しく解説しています。ここでは、お金とモデルの話をします。

2つの仕事、2つの料金表

比較項目制作スタジオEC向け動画エージェンシーP&Lへの影響
課金単位1本の映像作品アセット単位、または月次バッチ固定費 vs. コントロール可能な変動費
典型的な納品物16:9マスター1本+リフォーマット9:16の縦型動画20〜60本広告セットに素材を継続的に供給できる力
2026年の参考価格1プロジェクトあたり中央値6,500ユーロ(La Fabrique du Net、2026年6月)アセット単価+月額固定費換算しないと直接比較できない
バリエーション1本のコストほぼ満額で再請求限界費用は小さいテストが現実的な負担になる
ブリーフから納品までの期間数週間数日需要のピークや在庫切れへの対応力
コンセプトを書く人監督/アートディレクター広告データを土台にする Creative Strategistブリーフは好みではなく数字から生まれる
キャスティング俳優、エキストラUGCクリエイター、実際の顧客、社内スタッフコスト項目がまったく異なる
使用権多くは含まれ、期間も長いクリエイターごと、期間ごとに交渉更新時に膨らむ、見落とされがちな項目
成功指標クライアントの承認Hook rate、CTR、勝ちクリエイティブ1本あたりのコスト成果が測れるか、測れないか
主なリスクきれいだがコンバージョンしない映像作品クリエイティブの方向性がない物量現金を燃やす2つの別々のやり方

動画編集は1時間いくらか。なぜその質問がお金を失わせるのか。

動画編集の1時間あたりの料金は、ジュニアのフリーランスで40〜60ユーロ(税抜)、経験豊富な編集者で60〜90ユーロ(税抜)、スタジオやエージェンシーで90〜150ユーロ(税抜)です。ただし、EC向け縦型アセットでは、編集が総コストの15%を超えることはまずありません。

これらのレンジは、2026年のフランスの見積もりで私たちが目にしているものです。接点のある制作会社や、私たち自身が出したコンペ依頼から得たものです。公開されている目安としては、FlashBiz が2026年に、パリでの4時間の撮影と3分の編集込みで約500ユーロ(税抜)と案内しています。つまり、撮影と編集を合わせた1時間あたりの人件費は、60〜80ユーロ前後です。特別なことは何もありません。

では、なぜこの質問が罠なのか。

買い手が編集の時間単価を交渉するとき、交渉しているのは工程全体で最も決定力の低い項目です。私たちの縦型制作での、アセット1本あたりのコスト配分は典型的に次のとおりです。コンセプトと creative strategy が20〜25%、キャスティングとクリエイターへの報酬が25〜35%、撮影が20〜25%、編集とポストが12〜18%、使用権が5〜15%(交渉した期間による)。スタジオで撮るか、クリエイターの自宅で撮るかで幅は動きますが、桁は変わりません。編集で20%削っても、アセットでは3%の節約にしかなりません。1回の撮影から生まれるバリエーションの数を20%増やせば、全体で20%の節約になります。

EC動画で高くつくのは編集ではありません。何を撮るかを決めることです。言うべきことのないコンセプトは、フランス一の編集者が仕上げても、言うべきことのないコンセプトのままで、CPM も他と同じになります。

だから制作会社にぶつけるべき質問は「編集は1時間いくらか」ではありません。月に何本のアセットを納品するのか、コンセプト1つにつき代替フックはいくつか、そして追加バリエーション1本はいくらか。3つの質問、3つの数字です。この3つに答えられない制作会社は、量ではなくプロジェクトで動いています。

スタジオでのEC向け縦型動画のバッチ撮影。複数のライティングセットアップに商品を並べている
バッチ撮影:1日のうちに複数のライティングセットアップを並べ、1回の撮影から縦型アセットを20〜30本生み出します。

2026年のEC動画は実際にいくらかかるのか。アセット単位、バッチ単位、月単位で見ると。

バッチ制作の縦型アセットは1本150〜600ユーロ(税抜)が目安です。月25〜40本なら月4,000〜12,000ユーロ(税抜)で、企業向け動画1本が中央値6,500ユーロ(税抜)(La Fabrique du Net のバロメーター、2026年6月、170件超の実案件)で請求されるのとは桁が違います。

まず、出典と日付のある公開価格表から始めましょう。確かな足場はそれしかないからです。

  • La Fabrique du Net、2026年6月企業向け動画の中央値は6,500ユーロ。編集のみで約5,250ユーロ、広告スポットで12,500ユーロまで、170件超の実案件が対象。確認された幅は、簡単な編集で2,000ユーロ未満から、映像キャンペーン一式で5万ユーロ超まで。
  • Topo Video、2025年12月27日企業向け動画で1,500〜15,000ユーロ(税抜)。種類、撮影日数、チームの規模、ポストプロダクションによって変動。
  • WePlus、2026年パリで1〜3分の企業向け動画が1,200〜5,000ユーロ(税抜)。撮影1日、ダイナミックな編集、いくつかの装飾、最適化フォーマットでの納品を含む。
  • Lowup、2026年2月20日地方スタジオで1,500〜10,000ユーロ(税抜)、パッケージは1,505ユーロ(税抜)から。

これらの数字は正確です。ただ、EC事業者にとってはそのままでは使えません。1本6,500ユーロでは、月30本の動画に月19万5,000ユーロかかります。そんなことをする人はいません。つまり、その数字が当てはまらないか、必要なものが違うかのどちらかです。答えは後者です。

換算表:プロジェクト単価からアセット単価へ

一方の経済圏からもう一方への移行は、たった1つの仕組みに支えられています。バッチ撮影です。1本の動画を撮るのではなく、1日を撮ります。私たちの制作では、よく準備したバッチ撮影の1日で、納品可能なアセットが20〜30本生まれます。複数のカット割り、フックのバリエーション、商品単体のカット、9:16と4:5のフォーマット。数字は商品によって大きく変わります。手に取って扱えるもの(化粧品、フード、アクセサリー)はレンジの上限寄りに、技術系の商品やB2Bサービスは大きく下がります。

この仕組みが回り始めると、固定費は薄まります。ロケハン、ライティングのセットアップ、ブリーフ、商品ロジスティクス、クリエイターの来場。これらはすべて、納品物1本ではなく25本のために1回だけ支払うことになります。

制作モデル実測コスト使えるアセット縦型アセット1本あたりのコスト
プロジェクト単位の企業向け動画(LFDN 中央値、2026年6月)6,500ユーロ(税抜)マスター1本+リフォーマット2〜4本1 300 à 2 200 €
パリの企業向け動画 1〜3分(WePlus、2026年)1,200〜5,000ユーロ(税抜)1 à 3400 à 2 500 €
UGCクリエイター(1本ごと)1本あたり150〜500ユーロ(税抜)1本(使用権は別)150 à 500 €
スタジオでのバッチ撮影、1日4,500〜9,000ユーロ(税抜)20 à 30180 à 400 €
既存の素材からのバリエーション限界費用理論上は無制限新規コンセプトの15〜30%

この最後の行が、平均コストを決めます。バリエーション(同じ素材に新しいフックを付ける、字幕を変える、30秒版から15秒版を作る、言語を変えて展開する)は、制作面では新規コンセプトの15〜30%のコストで済みます。だから月間の本数は、動画1本の価格の30倍にはなりません。新規コンセプト6〜8本と、バリエーション20〜25本になります。

フード、ファッション、美容、B2Bの違いを含む業種別の詳細は、業種別の詳細な料金表にあります。ここでは繰り返しません。

私たちの社内目安です。初回の打ち合わせで話し合いましょう。制作したアセット1本あたりの広告費が300ユーロを下回るEC事業者は、作りすぎです。1,500ユーロを超える事業者は、作り足りず、クリエイティブの疲弊を CPM で支払っています。

デジタルマーケティングエージェンシーの料金はいくらか。見積もりの「制作」の行はどう読めばいいのか。

デジタルマーケティングエージェンシーは、フランスのEC中小企業向けに、広告費別のフィーとして月額1,500〜8,000ユーロ(税抜)のリテーナーを請求するのが一般的です。私たちが目にする見積もりの大半では、「コンテンツ制作」の行に、本数も、フォーマットも、誰が制作するかも記載されていません。

あるEC中小企業のマーケティング責任者は、こう要約していました。見積もりにはコンサルティング、制作、広告費が混ざっていた。それ以来、項目ごとに1行ずつ分けるよう求めている、と。

この混在は、必ずしも不誠実とは限りません。360度型のエージェンシーが売るのは舵取りです。戦略、広告枠の購入、トラッキング、レポーティング。制作はそこでは手段であって、商品ではありません。問題は、3か月目に「コンテンツ込み」のパッケージの中身が、二度と会うことのないフリーランスに外注した月4本の動画だったと気づくときに起きます。

10分で正体が見える3つの質問

  • パッケージにアセットは正確に何本入っていますか。「定期的なコンテンツ」ではなく、数字で。そしてアセットの定義も。30秒の動画と6秒のバリエーションは、1本と数えますか、2本ですか。
  • 誰が撮影し、誰が編集しますか。社内ですか、フリーランスですか、海外のプラットフォームですか。編集者の名前を聞いてください。本当に制作しているエージェンシーなら、ためらわずに答えます。
  • クリエイティブが当たったらどうなりますか。バリエーションは含まれていますか、再請求されますか、上限がありますか。モデルが分かれるのはここです。ECのために組織されたエージェンシーには、バリエーションの価格があります。プロジェクトのために組織されたエージェンシーは、新しい見積もりを出してきます。

La Fabrique du Net のバロメーター(2026年6月)には示唆に富む点があります。寄せられた依頼の半数超が予算を明記しておらず、そうした依頼は例外なく、最も的外れな提案を受け取っています。「何を提案してくるか見てみよう」と予算を隠すのは、動画制作の発注で最悪の戦術です。エージェンシーは、あなたが映像作品4本を望んでいるのか、アセット40本を望んでいるのかがわからないので、自分が最も売りやすいものを提案します。

今まさに手元に見積もりがあるなら、このフィルターにかけてみてください。「無制限」パッケージから使用権の欠落まで、動画の見積もりにおける11の危険信号をまとめています。

EC広告キャンペーンを維持するには、毎月何本の動画を作る必要があるか。

月間広告費2,000〜3,000ユーロにつき新規クリエイティブコンセプト1つ、1コンセプトにつきバリエーション3〜5本が目安です。月2万ユーロの広告費を使うEC事業者は、クリエイティブの疲弊を避けるために、月7〜10コンセプト、25〜40アセットが必要です。

この比率は、公表された調査ではなく、私たち自身のキャンペーンから得たものです。そのまま、そう明示しています。リーチする視聴者の規模によって変わります。フランス国内の狭いオーディエンスでは、フリークエンシーがすぐに上がり、入れ替えの頻度も増えます。複数国にまたがる広いオーディエンスなら、1つのコンセプトが6週間持つこともあります。

計算の流れは、次の順番です。

  • 月間広告費から始めます。Gartner CMO Spend Survey によると、平均的なマーケティング予算は売上高の約7.7%で、ペイドメディアはその予算の約30%を占めます(引用された版を要確認)。売上500万ユーロのEC事業者なら、年間のペイド費用は約12万2,000ユーロ、つまり月約1万ユーロです。
  • 2,500ユーロで割ります。月に新規コンセプトが約4本。
  • バリエーション4本を掛けます。月16アセット。
  • 目標コストを決めます。制作予算を広告費の15〜20%にすると1,500〜2,000ユーロ、アセット1本あたり95〜125ユーロです。スタジオのバッチ撮影には低すぎますが、UGCクリエイターと社内編集の組み合わせなら現実的です。

この4つ目のポイントが、耳に痛いところです。多くのEC事業者は、クリエイター並みの価格でスタジオの品質を求めます。月の広告費1万ユーロでは、現実的なモデルはバッチ撮影のフルサービス型エージェンシーではありません。しっかり管理されたクリエイターのプールと、四半期ごとのコンセプトにだけ関わるエージェンシーの組み合わせです。私たちはこれを毎月、見込み客に伝えています。それで案件を失うことがあってもです。

もう1つの変数は生存率です。私たちのEC案件では、スケールの閾値を超えて3週間以上配信され続けるクリエイティブを1本得るために、平均して5〜8本のバリエーションをテストすることになります。3本に1本の月もあれば、12本に1本の月もあります。このばらつきこそが、単価を二の次にします。重要な数字はただ1つ、勝ちクリエイティブ1本あたりの累積コストです。勝ちクリエイティブ1本あたりのコストの詳しい計算方法は、専用の記事で、計算式と数字入りの2つの事例とともに解説しています。

本物の物量が何を生むのか、もう一段大きな規模の具体例です。Squeezie が Léna Situations、Inoxtag とともに2026年に立ち上げた Ciao Energy のキャンペーン(2025年5月の Ciao Kombucha に続くもの)は、従来型の広告向けブランドムービーなしに、ほぼ毎日の縦型の配信で支えられました。Ciao Energie ローンチの分析で、フォーマットごとに分解しています。予算は中小企業のそれではありませんが、配信のリズムという仕組みは真似できます。

エージェンシーのオフィスで、2台のモニターを見ながら縦型動画クリエイティブの成果を分析する Creative Strategist
2つの仕事を分けるループ:前のクリエイティブの成果が、次のクリエイティブのブリーフを書きます。

フランスで最高のコンテンツ制作エージェンシーはどこか。なぜこの問いは立て方が間違っているのか。

フランスに「最高の動画エージェンシー」や「最高のコンテンツ制作エージェンシー」は存在しません。「おすすめエージェンシー10選」のようなランキングは、創業年数、処理した依頼件数、掲載プラットフォーム上のレビューをもとにしており、制作モデルと月間本数の相性を基準にしたものではありません。

これは姿勢の問題ではなく、算数です。La Fabrique du Net(2026年6月)によると、フランスに拠点を置き、映像制作の専門性を掲げるスタジオやエージェンシーは200社近く、典型的なスタジオの設立年は中央値で2019年、市場はパリに大きく集中し、リヨン、トゥールーズ、リール、ナント、ニース、マルセイユ、ボルドー、レンヌに拠点があります。つまり、10行のランキングがカバーするのは市場の5%で、しかも選定基準はあなたの必要とは何の関係もありません。

同じ仕組みは「フランスのウェブ制作会社ベスト10」にも当てはまります。こうしたランキングはディレクトリのページであって、評価ではありません。上位に載っている会社は、そのプラットフォーム上で営業プロフィールが最も強いことが多く、それは一つの情報ですが、あなたが探している情報ではありません。

6つの見極め基準。うち3つは20分で確認できる

打ち合わせなしですぐに確認できるもの:

  • 1. ポートフォリオのフォーマット。クライアント事例を開いてください。ライセンス音源とナレーション付きの16:9の映像作品なら、企業映像のスタジオです。字幕付きの9:16だけで、自然光か小さなスタジオで撮っているなら、縦型の専業です。ちなみに TikTok の広告ヘルプセンターは、成果の出るクリエイティブの基本として、9:16の縦向きと720P以上の解像度を挙げています。
  • 2. 公開されている数字の有無。量産しているエージェンシーは、アセット1本あたりのコスト、納期の中央値、生存率を把握しています。数字をまったく公開していないエージェンシーは、おそらく計測していません。
  • 3. サイトで使われている言葉。一方には「Hook rate」「サムストップ」「バリエーション」「広告セット」「イテレーション」。もう一方には「感情」「ブランドストーリーテリング」「ビジュアルシグネチャー」。言葉が制作体制を物語ります。

残りの3つは、電話での確認が必要です。

  • 4. ブリーフを書くのは誰で、何をもとにしているか。匿名化したブリーフを見せてもらってください。キャンペーンデータが一切入っていなければ、その creative strategist は、変装したアートディレクターです。
  • 5. ブリーフからアセット公開までの期間。私たちの場合、新規コンセプトで中央値8〜12営業日、既存の素材からのバリエーションなら3〜5営業日です。最短3週間と言う制作会社は、稼働中の広告アカウントについていけません。
  • 6. やらないと決めていること。縦型動画、ウェブサイト、SEO、印刷物、イベントと何でも引き受けるエージェンシーが、縦型の量産に向けた体制になっているはずがありません。私たちの答えはこうです。ブランドムービーも、長尺の16:9制作も手がけません。その分、コンペを逃しています。

これらを形にするなら、トップ10ではなく、100点満点の監査シートを使ってください。基準をスコアに変換し、2つの制作会社を比較できるようにします。

エージェンシー、フリーランス、UGCクリエイター、社内スタジオ。本数に応じてどう決めるか。

専門のEC向け動画エージェンシーに切り替える分岐点は、月間広告費が約1万5,000ユーロのあたりです。それ以下なら、社内で管理するUGCクリエイターのプールのほうが安く、それで十分です。6万ユーロを超えると、社内チーム+エージェンシーのハイブリッドモデルが最も採算に合うようになります。

これらの閾値は、私たちのフランスのEC系クライアントのポートフォリオで観察しているものです。2つの要因で動きます。カバーすべき商品の数(200 SKU のカタログは、単品ブランドよりはるかに速くコンテンツを消費します)と、ブリーフを出せるクリエイティブ人材が社内にいるかどうか。

月間広告費月間アセット数推奨モデル制作予算切り替えのサイン
< 5,000ユーロ4 à 8UGCクリエイターと直接契約+フリーランス編集800 à 2 000 €夜な夜なブリーフを書いている
5 000 à 15 000 €10 à 20管理されたUGCクリエイターのプール+エージェンシーによる四半期ごとのコンセプト1 500 à 4 000 €フックが重複し、CTRが下がっている
15 000 à 60 000 €25 à 45専門のEC向け動画エージェンシー、月次バッチ4 000 à 12 000 €納品を待ってから配信している
> 60,000ユーロ50本以上社内(strategist+編集者)+コンセプト担当のエージェンシー12,000ユーロ以上本数を増やしても、アセット1本あたりのコストが下がらない

最も判断を誤りやすいのは、社内に有能な人材がいる3段目のケースです。編集を内製化し、撮影とクリエイティブ戦略だけエージェンシーに残すことで得をするブランドもあります。そうでないブランドもあります。社内に編集者が1人だと、その人が休暇に入った途端にボトルネックになるからです。これはケースバイケースで計算するもので、エージェンシーと社内チームのどちらにするかを決める方法をまとめています。

EC向け動画エージェンシーを使うべきでないケース

  • プロダクトマーケットフィットがまだ検証できていない。どれだけクリエイティブを用意しても、売れないオファーは救えません。それを学ぶために、6,000ユーロを使わせることになります。
  • トラッキングが壊れている。信頼できるコンバージョンデータがなければ、クリエイティブの改善は手探りになり、フィードバックループのない物量にお金を払うことになります。
  • 展示会やウェブサイト、資金調達のためのブランドムービーを探している。制作スタジオを選んでください。それが彼らの本業で、私たちよりうまく作れます。
  • 平均購入額が25ユーロ未満で、定期購入もリピートもない。ユニットエコノミクスは、継続的な縦型配信に必要なクリエイティブコストをなかなか許してくれません。この閾値の目安として、Fevad の2025年EC総括によると、フランスのオンライン平均購入額は3%減の62ユーロです。

最後の点には補足が必要です。購入額の小さいブランドでも、高いリピート率と堅調な12か月LTVのおかげで成立しているケースを見てきました。意味のある計算はそれだけで、一般則ではなく、あなた自身の数字で行います。

私たちがまだきちんと測れていないこと

グレーな領域が2つあります。はっきり言っておきましょう。1つ目は、縦型動画のブランド効果です。ROAS を1本のクリエイティブに帰属させることはできますが、月40本の動画の配信が、12か月かけてブランド認知にどう作用するかを切り分けることはできません。インクリメンタリティのモデルはコストが高く、ボリュームも必要です。2つ目は、ペイドと並行して流すオーガニックコンテンツの、売上への実際の寄与です。両者は互いを育てますが、計測はいまも近似にとどまります。この2点について明快な答えを売る人は、データではなく信念を売っています。

最後に、このトレードオフを要約する数字を1つ。制作予算が一定のまま、月のアセット数を8本から30本にしても、成果が4分の1になることはありません。私たちのクライアントでは、むしろ何倍にもなります。スケールするクリエイティブを見つける確率は、試行回数に比例するからです。EC向け動画制作は、傑作を作る仕事ではなく、統計の仕事です。会議で語るには見栄えがしません。ですが、売れるのはこちらです。

よくある質問

フランスのウェブ制作会社ベスト10はどこですか。
10社のリストが市場を正直に代表することはありません。La Fabrique du Net は2026年6月、フランスで映像制作の専門性を掲げるスタジオを200社近く確認しています。こうしたランキングは、創業年数と、掲載プラットフォーム上のレビューに基づいています。それよりも、実際の必要に照らして3社を見極めてください。納品フォーマット、月間本数、ブリーフから納品までの期間です。
動画編集は1時間いくらですか。
2026年に私たちが目にしているフランスの見積もりでは、ジュニアのフリーランスで40〜60ユーロ(税抜)、経験豊富な編集者で60〜90ユーロ(税抜)、スタジオやエージェンシーで90〜150ユーロ(税抜)です。EC向けの縦型アセットでは、編集が総コストの12〜18%を占めます。この行を値切っても、全体の予算はほとんど変わりません。
デジタルマーケティングエージェンシーの料金はいくらですか。
EC中小企業向けのリテーナーで、広告費別のフィーとして月1,500〜8,000ユーロ(税抜)が目安です。項目ごとに1行ずつ分けるよう求めてください。コンサルティング、制作、広告、レポーティングです。La Fabrique du Net(2026年6月)によると、寄せられた依頼の半数超が予算を明記しておらず、そうした依頼が最も的外れな提案を受け取っています。
フランスで最高のコンテンツ制作エージェンシーはどこですか。
最高のエージェンシーとは、制作モデルがあなたの月間本数に合っているところです。年4本の動画とブランドムービーなら、総合的な制作スタジオ。広告成果に連動した月25〜40本の縦型動画なら、専門のEC向け動画エージェンシー。どちらも存在しますが、互いに置き換えられるものではありません。
オンラインで販売するには、パリの動画エージェンシーが必要ですか。
いいえ。フランスの映像制作市場はパリに集中しており、リヨン、トゥールーズ、リール、ナント、ニース、マルセイユ、ボルドー、レンヌに拠点があります(La Fabrique du Net、2026年6月)。縦型動画では、場所が重要になるのは主に商品の撮影です。商品を配送業者で送れるなら、スタジオの所在地は二の次になります。
ブリーフからクリエイティブ公開まで、どれくらいかかりますか。
私たちの制作では、新規コンセプトで撮影込みで中央値8〜12営業日、既存の素材から作るバリエーションで3〜5営業日です。どの納品物にも最短3週間と言う制作会社は、稼働中の広告アカウントのペースについていけません。

広告費をアセット本数に換算してみましょう

手元に、比べられない見積もりが2つあります。プロジェクト単位で請求するスタジオと、本数で請求するエージェンシー。Esekai は、TikTok、Reels、Shorts向けに、縦型の creative ads、UGC、オーガニックコンテンツを継続的に制作します。専任の Creative Strategist が付き、撮影と編集は社内で行い、数日でイテレーションを回します。電話で30分、フォーマット、月間本数、予算、アクションプランについてお話しします。会社紹介のプレゼンはありません。

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